下のグラフの通り、引きこもりはこの数年 減少して来てはいるものの、30 代以下で 70 万人を超える人数となっており、引きこもり の長期化と高齢化が大きな社会問題になって 来ています。
中高生の時に引きこもりになり、長期化するケースは非常に多くあります。引きこもりの問題を解決する一つの糸口になるのが、中高生の内に早期に立ち直るきっかけを与えることだと考えます。
また、コロナ禍も深刻な影を落としています。
2020 年 5 月の NHK・WEB 特集における「新型コロナでひきこもりは、今」では、コロナ禍 で苦しむ引きこもりの声を取り上げています。
◆習い事やジムなどに参加することで完全なひきこもりになることを防いでいましたが、 コロナの影響でどこも休業してしまったので、またひきこもりに逆戻り ◆訓練所に行くなど少しずつ出かける機会が増えていたんです。動けることで安心できる というか。でもコロナでそれができなくなり、目標としていた復帰のイメージも遠のいて しまいました ◆訓練所は行くと疲れるんですが、同じような境遇の仲間に会えるし、何より『行けた ぞ!』ということが達成感や自信につながっていたんです。でも、いろいろな人が来てい るのは、感染のリスクがあるということなので、怖くて行けなくなってしまいました ◆ライブに出かけると言うことを 1 つの目標にしていたんです。もしかしたら、友人の輪 が広がるということもあったかもしれない。そうしたチャンスもなくなってしまった。訓 練所にしても、ライブにしても、これからという時に計画が崩れてしまって、また元に戻 ってしまわないか…。本当に悔しいです
コロナ以前にくらべ、セーフティーネットともいえる「出かける目標」「仲間に合う喜び」 「達成感を得る」これらの機会が失われていることを顕著に表しています。