登校拒否と不登校の違い、そして引きこもりの実態

登校拒否と不登校は同じようなものだと考えている人もいることでしょう。しかし、登校拒否と不登校の定義は全く異なります。

登校拒否とは

登校拒否とは、身体が健康で登校できる状態にもかかわらず、気分が乗らない、行きたくないという理由で登校しないことを指します。

また、登校拒否という名称は、以前は学校恐怖症とも言われていました。

不登校とは

不登校とは、登校の意思はあっても、いじめなど何かしらの理由があって、年間30日以上登校できずに欠席になってしまったことを指します。

そのため、辛くて学校には行けないという欠席はここに含まれますが、頭痛などの体調不良によるものや経済的な理由での欠席は含まれません。

そして、「引きこもり」とは

子どもが学校に行けず家にいる状態を指して「不登校」と「ひきこもり」の2つが使われますが、それぞれの言葉の違いはどのようなものがあるでしょうか。

不登校の定義

不登校と似た言葉として「ひきこもり」も使用されますが、こちらはどのような定義がされているのでしょうか。ひきこもりに関して、厚生労働省では以下のように説明しています。
「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6カ月以上続けて自宅にひきこもっている状態」
この2つを比較すると、「不登校」は高校生までの学校に通う児童や生徒までが対象になっていますが、「ひきこもり」はそれ以上の年齢の方までを含む広範な定義となっています。また、ひきこもりの場合は6カ月以上にわたって家にふさぎ込む状況が続くという長期間に及ぶものです。